【音源を厳選しよう!】ベストトラックの作成方法【良いとこ取り】

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MIX
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はい!Sahitoです。

実際に歌を録音してみると、「今回はここが上手くいったけど、ここはさっき歌った時の方が上手く歌えたなぁ」なんて場面によく行きあたります。
そこでプロの方も行っている手法のベストトラックの作成方法についてお話します。

なお、僕の使用している編集ソフトはsteinberg社のCubaseというソフトを使用しており、説明用の画像やメニューの位置などが他のソフトと若干違う箇所があります。
しかし、MIX作業の大枠としてはどのソフトも同じ処理を行うので、他のソフトを使用している方も少し置き換えて参考にしていただければ十分にご理解いただけると思います。

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ベストトラックとは?

どうしても何度か録音していると、もうこれが全体を通して一番上手く歌えたからこの音源を使おうとはいかず、冒頭に書いたような部分部分で採用したい場所が分かれることが多いのも事実です。
そこで、複数回録音しておいた音源から一番上手く歌えた部分を選択して、採用して作成したものをベストトラックと呼びます。

勿論、私でもたまに神が舞い降りて自他共に認めるベストトラックが取れてしまうこともありますけどね。
ちなみにスピッツの草野マサムネさんは歌の収録の際は基本的に一回しか録らないそうなので、常時神が舞い降りている神自身なんだと思います(笑)

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ベストトラックを作るメリット・デメリット

メリット

・上手くいった部分が集約された内容となるので完成度が上がる。
・その1テイクで完璧なものを録れなくてもいいという安心感が生まれ、録音がスムーズに進む。

デメリット

・生歌とのクオリティーの差が生まれる。

大雑把にこんなところかと思います。
デメリットに挙げた生歌とのクオリティーの差ですが、僕の場合は一度ベストトラックを作ってMIXしたものを聴いていると自分の声で上手に歌っているものを繰り返し聴けるので次第にベストトラックの歌い方がちゃんと生歌でも再現できるようになるので、実は歌が上手くなるための近道なのではないかとも思っています。

結論としてはデメリットは無いのでどんどんトライしていけばいいと思います。

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ベストトラックの作成方法

それでは実際にベストトラックを作成する流れを追いたいと思います。

①複数トラック録音データを用意する

まずは複数回録音した音源を用意する必要がありますので、そちらをご用意ください。

ちなみに私の場合は、大体5回分通しで歌って録音しています。
この回数はその日の調子により増減しますし、その人にもよるので各自調整してください。
ただし、ここで10回や20回分も録音データを用意してしまうと、この後の選定作業に膨大な時間がかかってしまうので、あまり多くなり過ぎないように気を付けましょう。

②ソロ再生

いよいよ採用する部分を選んでいくのですが、そのまま再生すると、読み込んだ音源全てが再生されてしまい壮大な合唱状態になっています。
そこで、聞きたいトラック以外をミュート(無音化)してやる必要があります。

トラックの左側に”m”と”s”というボタンがあり、それぞれm:ミュート・s:ソロとなっています。
今回は聞きたいトラックのsボタンを押してソロ再生を出来る状態にします。
sボタンをおすとそれ以外のトラックにmボタンが有効になったことを確認してください。

③採用部分の選定

ソロ再生で1番のAメロから各トラックを聴いて一番上手く録れた部分を探してください。
見つかったら上部のメニューにある”はさみマーク”を選択して”分割モード”にして、採用したい部分の前後をクリックして分割してください。

また、間違って分割してしまった箇所は、同様に上部メニューの”のりマーク”を選択た状態で分割した切れ目をクリックすると繋げられます。

この際、採用したい部分の範囲と同じ範囲を不採用のトラックでも分割して、上部メニューの”×マーク”を選択して不採用部分をクリックすることでその部分をミュートにすることができます。

ちなみに不採用の部分はミュートにしないで削除することも可能ですが、あえてミュートにしておくことで後から「やっぱり使いたくなった」という時に簡単に復旧できる為、この方法をとっています。

④全体を通して確認

この作業を進めて通しのデータが出来たら、②でやったソロ再生を解除して全トラックで再生します。
これでどのトラックも重なって再生されるところが無く、足りない部分もないことを確認します。

過去に僕がベストトラックを選定した際の画面です。
この時は結構採用したい部分が分かれたので、あっちこっちに飛び回っていますが再生するとちゃんと通しで成り立っています。

以上で完了となります。

いかがでしたでしょうか?
個人差はありますが、恐らくこの作業が一番時間がかかるのではないかと思います。
ですが、これが元データとなりますので完成度に最も直接関わってくる工程と言えますので、根気よく頑張ると完成度もグッと上がってきます。

また慣れればそこそこ早くこなせるようになりますので、コツコツ取り組んでみてください。

ではでは!

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