はい!Sahitoです。
低音でAメロを歌っていて、サビで高音域に入ると上手くつながらない。
低音から高音にかけてつなげようとすると、違和感がある。
そんな方に解決法をお話ししたいと思います。
喚声点とは?
実は声帯の構造上、主に低音で使用される地声と高音で使用される裏声は、訓練していない状態では無段階につなげることは難しいとされています。
それはなぜかというと、喚声点という地声から裏声に切り替わる際の変化点が存在するためです。
その喚声点では、地声を出すのに使っていた声帯の筋肉を緩めると同時に裏声を出すのに必要な筋肉の収縮をするため、切り替わり作業時のノイズが邪魔をしてしまいます。
また、この喚声点は特に男性において強く影響する傾向にあります。
理由としては女性の場合、低音域の発声をしている時点で地声の筋肉と一緒に裏声の筋肉も合わせて使っていることが多く、結果的に喚声点を和らげているのに対して、男性は低音域での裏声の筋肉の使用はほとんどしていないことが多いためです。
低音から高音に上手く繋げる方法(喚声点の克服方法)
それでは喚声点と克服して、低音から高音に滑らかに繋げる方法ですが、先ほどお話した女性は喚声点が起こりにくにという話にヒントがあります。
女性に喚声点が起こりにくい理由は、低音発声時から地声の筋肉に加えて裏声の筋肉も合わせて使っているとお話しました。
それを真似することが必要なんです。
別に女性のような声を出せと言っている訳ではありません(笑)
低音発声時から裏声の要素を混ぜてあげると、高音に行く際に喚声点のショックが起こりにくくなるという話なので、地声に裏声を混ぜる必要があるということです。
この地声に裏声を混ぜた声のことをミックスボイスと呼びます。
地声に裏声を混ぜる(ミックスボイス)為の準備編
この便利なミックスボイスを出すためには準備が必要です。
地声と裏声が混ざる為に必要な条件が、地声と裏声の筋肉が同じくらい鍛えられていることです。
特に訓練していない現状は、普段から話し声のメインとして使っていて発達しやすい地声の筋肉と比較して、裏声の筋肉は使われる頻度が少なくて非常に弱い傾向が多く、その状態だと強い地声の筋肉で声帯を制御されているところに裏声の筋肉が作用していく余地がない状態です。
そのため、主に男性はまず裏声を強化して地声と同じレベルまで鍛える必要があるのです。
女性でもあまり裏声の筋肉ばかり強くて、地声の筋肉が弱いという人にはあまりあったことがないので、喚声点で悩んでいる女性の方も同様に裏声の筋肉を鍛える必要があると言えます。
余談ですが、僕は結構なドラゴンボールマニアなので、ドラゴンボールで例えさせて下さい。
悟天とトランクスのヒュージョンの練習をしていた時に、二人の気(パワー)を合わせないと上手く合体できないという話がありましたが、それと似てますね!
どうしてもこの表現を使いたくなってしまいました。。
ドラゴンボールをご存じでない方、すみませんでした。
でも面白いので是非暇な時読んでほしいです(笑)
いつになく脱線しました、本題戻ります。
上記の理由から大多数の方が鍛えるべき裏声ですが、下記の記事で鍛え方を詳しく説明させていただきましたので、そちらをご覧ください。
地声に裏声を混ぜる(ミックスボイス)為の練習方法「メッサ・ディ・ヴォーチェ」
それでは練習方法ですが、メッサ・ディ・ヴォーチェという練習法を使います。
①母音の「ウ」で出しやすい高さの裏声を出来るだけ小さな声で出します。
②そこから少しずつ声の大きさを大きくしていきます。
この時なるべく喚声点が起こらないように綺麗につなげようと意識して下さい。
④地声から裏声に戻しながら声量を下げていきます。
⑤ ①くらい声量を絞って1セット終わりです。
⑥次は①~⑤を少し上・少し下の高さで行い、どんどん音階を進めていってください。
初めてやる方、かなり難易度が高いと思います。
まず最初は上手くいかないので安心してください(笑)
何日か続けてみると少しずつつながるようになっていきますので、時間をかけてじっくり取り組んでください。
ちなみに声量の変化はゆーっくりがいいです、ゆーっくり声を大きくしながら、何とか声が裏返らないように踏ん張って乗り越えて下さい。
また、音階を変えていく内に、特に難しい喚声点が表れやすい高さが見つかると思います。
そこが歌う時に低音から高音に上手く繋がらない理由になっているメインの喚声点です。
そこを滑らかに繋げていけるように重点を置いてトレーニングしてみて下さい。
これが簡単に意識せずにつなげられるようになるには、かなりの時間がかかるものとご承知おきください。
ただし、完璧に出来るようになるまでの成長途中であっても、歌ってみるとこれまでに感じていた不自由さが取れていっていることを実感できると思います。
これに関してはずっと課題として取り組む姿勢を忘れなければ、ずっと成長することが出来る永遠の課題として持っておきたいところです。
ちなみに僕もまだまだつながらない高さがありますので練習を続けていきます。
ではでは!
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